知覚推理と処理速度の指標が高く、言語理解とワーキングメモリーの指標が低い場合の対処法

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このタイプの特徴

・新しい物事をすばやく吸収して実践できる

・大勢の講義形式より、個別指導や自学自習が得意

・発想力が高く、アイディアマンだと評価される

・その場にあった言葉を選んで順序だてて話すことが苦手

・相手の話をさえぎったり、早とちりしやすい

・聞くより目で見る方が理解しやすい 視覚優位タイプなことが多い

・相対的に聴覚からの情報処理が苦手なことが多いため、視覚的に情報を整理したり全体を図示すると理解が深まりやすい

1番低い数値でも平均~それ以上ですが、ばらつきがあるため、ご本人やご家族は生きづらさや育てにくさを感じていらっしゃるのではないでしょうか。

数値にばらつきがあって困りごとのある2Eタイプ(わが家の長男は2Eです)は個人個人で困りごとや対処法がことなります。

前提として、私は医師でも、臨床心理士ありません。

ここに記載した内容はあくまでギフテッド・2Eの子どもを育てる親としての経験、またギフテッド・2Eの子どもに関わる1,800人以上の方(親・支援者・療育関係者など)のネットワークから得た情報です。

日本ではまだギフテッドに関しての情報を持つ医師や臨床心理士が少ないため、wiscを受けた先で相談しても、結果についての説明はあるものの、「では具体的にどうしたらよいか?」までの情報をお持ちでない方が多いのが現状です。

今回の情報は「確実にこれが正解」というものではありませんが、お子さんにとってより良い環境を用意してあげるためのヒントにはなると思います。

また、どの教材が最適というものはなく「この子にはこれが合っている」というものですので、時間が許すかぎり実際に体験してみて、「その子に合っているか」を本人の希望もふまえ探してあげてください。

私も長男に合う方法を探すまでにたくさんの体験、問い合わせ、資料請求に追われました。

また成長段階によって合うものが変わってくるため、現在進行形で情報収集をしております。

長くなりましたが、こちらの資料がお役に立てることを願っております。

この記事でわかること

・言語理解とワーキングメモリの指標が低い場合の対処法

※そもそもIQは鍛えて伸ばすことができるものではないとされています。

ただ、実体験としてまだ触れていない分野があればその分野を刺激することで、今までできなかったことができるようにはなるようです。

今回はそのような視点でわが家が行ってきた方法をご紹介しています。

・ギフテッドについての理解が深まる本

初めてwiscを受けて、わが子が高IQであることがわかった場合、ほとんどのお父さん、お母さんは困惑されると思います。

どう対応してあげたらいいの?と思うことでしょう。

そのため、まずは少しでもギフテッドや2Eへの理解を深めるためにこちらでご紹介する本を読んでみることをオススメします。

目次

言語理解とワーキングメモリーの指標が
低い場合の対処法

苦手なこと

興味がないことを覚えておくことが苦手

これは知覚推理、処理速度が高いこととは裏腹に相対的にワーキングメモリーが低いことが要因です。

ワーキングメモリーが低いと指示を忘れてしまったり忘れ物につながることがあります。


特に自分の中で優先順位が低いことや関心が持てない事柄は忘れやすいことが多いようです。

大人の方だと職場でのマルチタスクが苦手という方もいます。

学習の基礎部分となる思考力・理解力が高くかつ作業することも得意な分、こうした得手不得手のギャップがより目立ってしまう場合があります。

こうした能力面の凹凸を知らないまま接すると「本人の努力不足」「サボっている」などととらえられ、親や先生からも誤解されてしまうことが多くなります。

実際は本人の中で得意不得意の差があることが要因なのでその点を踏まえて対応できるといいですね。

周りの音や動きに敏感で気が散ってしまう

いわゆる感覚過敏です。

ワーキングメモリーが弱いというとそもそも短期記憶の容量が少なくて記憶が苦手というイメージがあるかもしれませんが、実はワーキングメモリーの容量に対してインプットする情報量が相対的に多すぎて頭の中がパンクしてしまっているケースもあります。


短期的に記憶しておくことが苦手という現象としては同じでも要因が異なるということですね。

こういう方は一般的な人以上にいろいろなことに気がつきやすかったり、細かい部分が気になってしまう場合があります。

目や耳から入る情報に過敏に反応してしまうことで感覚過敏気味になってしまうんです。

理解力は高いけれど短期記憶が苦手という点から誤解されてしまったり実力を過小評価されがちですので、凹凸をカバーしてより生きやすくなるために特性に応じた配慮や生活の工夫が必要です。

ギフテッドや2Eのお子さんの場合は相対的に低い指標があっても知能指数で言えば同世代と同じ水準かあるいはそれよりも高いケースもあります。

つまりIQの高さよりも、本人の中でどんな凹凸があるかという点の方が影響が大きくなります。

支援のポイントとしては
・興味のあることに紐づける
・個別、または少人数で対応する
・気が散らない環境を用意する
という配慮が有効です。

おすすめのプログラム

ここからは上記の支援のポイントをクリアしているプログラムを具体的にご紹介します。

わが家の場合は個別指導・または少人数指導をしてくれるプログラムに片っ端から連絡をし、
・長男がどのような状況か
・どんなところをどのように伸ばしたいのか

など、現在の困りごと解決するための道筋を一緒に考えてくれるところを探しました。

体験の際は可能であればwiscについての結果を持っていくとスムーズです。

同じプログラムでも、教室や担当者によっては「そもそもwiscって何?」というところもあれば、wiscの結果を見て個別に対策を考えてくれるところもあります。

根気よく、お子さんに合いそうなところを見極めてください。

ほとんどの場合、無料体験がありますので、まずは無料体験でどのような状況かを詳しく説明し、お子さんに最適なプログラムを組んでもらえるか確認してみてください。

ワーキングメモリに関して

ワーキングメモリに関しては、速読で脳を刺激する方法が効果があるようです。

研究結果でも証明されているものなので、体験してみてお子さんが嫌がらないようであれば取り入れてみるのはいかがでしょうか。

嫌がるようであれば時期をずらしてみるなど、無理やり取り組ませない方が良いと思います。

新ジニアス記憶術(ジニアスMEMORY)

脳の活性化が科学的に証明されている特許を利用した唯一のプログラムです。

この画像はアメリカのユタ州立大学で私のシステムを研究した際にfMRIという特別なMRIで撮影した脳血流量の画像です。
8週間システムを使用した方の血流量が実践前より増えているのが確認できます。
数字にして左脳で約2倍、右脳で15倍以上活性化されています。
さらに、この活性化されている部位は、脳の視覚野と呼ばれる部位で特に映画等を見るときに活性化される部位です。活性化により絵を見るように記憶することが出来るようになったのです。右脳と左脳を同時に活性化させることにより効率的に記憶、学習できるようになるのです。

ジニアスMEMORY公式サイトより引用


公式サイトを読むと未就学児は対象外のように感じますが、問い合わせしてみたところ、ひらがなが読めれば未就学児でも大丈夫との回答でしたので、お子さんがすでにひらがなを読めるのであれば体験してみてはいかがでしょうか。

特にお子さんの場合知覚推理が151と最も数値が高く出ているのでイメージ記憶術トレーニングがあるこのプログラムは合っているのではないかと思います。

イメージ記憶術トレーニング
イメージで記憶するために様々な物や事柄に結び付けて、画像として記憶していきます。パソコンを利用して適切なスピードや繰り返し回数に設定されているプログラムで効率的に学んでいきます。

ジニアスMEMORY公式サイトより引用

瞬読(しゅんどく)

先ほど紹介した新ジニアス記憶術(ジニアスMEMORY)のように、情報処理速度、理解力、脳に記憶を定着させるための記憶力(暗記力)をあげる目的のプログラムです。

こちらのプログラムは無料体験がなく、体験受講には¥3,000が必要ですが
・家族何人でも一緒に体験受講ができる
・たっぷり2時間の体験ができる
・体験会は全額返金保証がついている

といった条件なので、ワーキングメモリーに関して何か対策したいのであれば、試してみる価値があると思います。

公式サイトには以下のように表記があります。

書籍も出版されており、24刷・12万3000部突破のベストセラーです。

Z-NETSCHOOL

長男にも当てはまることだったのですが
・文章問題が苦手。よく読まない。
・読むことが苦手。読解力不足。
・個性にあった勉強法を知りたい

このような子どもに向けたプログラムです。

Z-NETSCHOOL

は、脳科学者の澤口先生も推薦されています。

速読によって色々な脳機能を向上させることができます。まず、視野が広くなり、眼の動きがスムーズになります。これに伴って「注意の視野」が広がります。注意の視野が広がれば、スポーツやクルマの運転が上手くなりますし、危険回避能力も高まります。

もっと注目すべきなのは、ワーキングメモリの速度が上がる、という点です。ワーキングメモリは思考や推論、計画、決断などの多様な高次脳機能の最重要な基礎です。このワーキングメモリが速くなることで、思考や決断も速くなり得ます。

速読中の脳の活動をみても、注意やワーキングメモリに深く関わる前頭前野が左右共にとても活性化します。前頭前野はこれらの機能以外にも、勉学や仕事などに重要な諸機能に関わります。速読がそうした前頭前野機能を広範に高めることは明らかです。

さらに、前頭前野の働きは20歳を過ぎると加齢と共に下がりますから、速読が脳の老化を防止する可能性もあり、この点からも速読は大きな意味をもつと言えます。

公式サイトに掲載中の澤口先生のコメントより

9/30まで「読解力応援キャンペーン」を実施中なので、60分×3回が無料で受講できます。

体験会の内容
・保護者の要望のヒアリング
・速読解力 脳科学トレーニング(国語)体験。
・速読聴英語 脳科学トレーニング(英語)体験。
 (保護者も体験できます)
・体験後に学習結果を報告。
・通常は60分の体験授業1回のみですが、9/30日までは60分×3回が無料で体験できます。

小学1年生〜と表記されていますが、年長さんから問い合わせ可能です。

言語理解に関して

言語理解の分野は、アプローチ次第で凹凸の差を縮めやすいように個人的に感じています。

そのため、焦らず、この分野に苦手意識や嫌だなという感情がわかないように「楽しく」取り組めるプログラムを探すことが重要です。

はまキッズオルパスクラブ

関西圏で超有名な浜学園が運営する幼児向け教室です。

この幼児教室のポイントは【能力別クラス編成 】というところです。

年齢・学年にとらわれることなくのお子さん一人一人の発達段階に応じたレベルのクラスで受講することができます。

長男はwiscを受けた直後〜小学校2年生まではこのタイプのプログラムを受けていました。

ただ、学習内容はどの教室も同じ質で受けられますが、教室長や講師によってwiscへの理解度が違うので近くに教室があれば実際に訪問してみた方が良いと思います。(wisc自体がまだまだ一般的ではないので当たり前ですが…)

キッズアカデミー

「学びが大好き!自分から学び、考える力を!」をモットーに3歳〜7歳を対象にした「楽しく学ぶ」ことに定評のある教室です。


この教室で言われている知能指数(知研式因子別テスト)はwiscのIQとは別物ですが、私が問い合わせた時にはwiscへの理解があるところでした。

キッズアカデミーは、「思考」「記憶」を集中強化するタイプの教室なので、お子さんが楽しんで参加できるのであればとてもオススメです。

このように、教材が豊富なため飽きずに楽しく学べます。

参考までに長男の5歳11ヶ月の頃と7歳11ヶ月の頃の知研式因子別テスト結果を掲載します。
(wiscとはIQの出方が違いますが、ばらつきがあることがわかります)
※クリックすると拡大できます。

【5歳11ヶ月】

【7歳11ヶ月】

凸凹だった各分野が、全体的に底上げされました。

言語理解の分野でも3つのプログラムをあげてみました。

各プログラムともとても良い教材内容と、楽しく学ぶという雰囲気、根気強い先生がそろっています。

ただ、こういったプログラムは「ここが1番オススメ!」というものはなく、その子に合っているかが重要です。

また同じプログラムでも、教室によって雰囲気が違うこともあります。

1ヶ所目を見学して良かったからといってすぐにはそこに決めずに、数ヶ所比較してみてください。

比較することで、お子さんの個性をより磨いてくれるところが見つかるはずです。

まとめ

くどいようですが、今回紹介したところは、「私が」良いプログラムだなと感じたところですので、これが正解ではありません。

ぜひお子さんと実際に体験してみて、「お子さんが学ぶことを楽しんでいるか」という視点を大切にしてください。

楽しく学ぶことができれば、必ず結果はついてくると思います。

むしろ楽しくないと逆効果です。

今回ご紹介した内容が少しでもお役に立てれば嬉しいです。

各プログラムの公式サイトはこちら🔽

ワーキングメモリ編

言語理解編

ギフテッドについての理解が深まる本

私が読んだ本の中で、今でも読み返しては発見のある本です。

ご存知の本もあるかと思いますが、よろしければ参考になさってください。


タイトル通り、「かもしれない?」と思った段階で読むと役立つ本です。
ギフテッドの特性や性格の特徴、家族や友人との関係性など保護者が知りたい内容が網羅されています。

「あるある!」とうなづいてしまうような事例がたくさん載っています。

文章も難しくなく、読みやすいと思います。

こちらは「子どもにギフテッドであることを告知した方がいいのかな?」など、具体的なQ&Aも載っていて保護者にとってとても参考になる内容です。漫画やイラストも豊富で読みやすいので、学校に合理的配慮をお願いしたいときなどこれをもとにお話しされた保護者もいます。

この本は、その子の行動特性や困り感がギフテッドの特性なのか、発達障害や精神障害からくるものか、またはその両方からなのかという点を中心に解説されています。発達障害や精神障害の診断がついていたり、その疑いがあるお子さんについて詳しく知りたい場合にとても適しています。

内容としては少し難しいですが、わが子を理解するために何度も読み返したくなる本です。

きき

浮きこぼれクエスト公式LINEを開設しました!

公式LINEでは

・ブログには書けない習い事のリアルな体験談
・私の壮絶な生い立ちを子育てに活かした方法
・ギフテッドや2Eの子育てのリアル
・今まであった逆境


など、Xやブログで公開するにはちょっと生々しいかな?という情報をお届けしています。

不定期ですがどうぞお楽しみに…。

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